読書の日記

読書の備忘録です。いろんな本を読みます。ぼちぼちやるので見ていってください。

48.ラッシュライフ 49.重力ピエロ

48.ラッシュライフ 伊坂幸太郎

 

何度も下書きが消えて、書きあぐねていた。

 

いろんな過去から未来から話が繋がっていて、チルドレンを思い出す。言い回しや軽快なテンポの会話はそのままで飽きることなく、読了。

 

発行的には初期の段階で、首折り男に出てきた黒澤が印象的だった。高橋をめぐる話、無職のおじいさんの話はとても好きだった。じわじわと時系列がわかるなか、最後の外国人の彼女の「好きな日本語」のアンケートによってしっかりとスッキリでき、何度でも読み返して、時系列順にそのまま読んでも面白いかもしれないなと思った。首折り男の黒澤の話は時系列がまるまるばらばらで、ケツから読むお話で何度か見返す面白さがあった。

 

49.重力ピエロ 伊坂幸太郎

 

終末のフールに続く2度目の既視感のあった小説。いつどのタイミングで読んだかわからないが、読めば読むほど記憶が溢れ出てくるといった感じで、思い出しながら読んだ。

 

ガソリン生活やオー!ファーザーよりも取り扱う内容は重いが、家族のあり方が一つのテーマにあると思える作品。2回目でもすごく楽しく読めた。

 

アヒルと鴨のコインロッカーのドルジや今作の春や泉水の自分の中の善悪の判断をしっかりもっていることは、世間一般では悪と判断されることでも自分の信念を持ってやり抜く。説得し通す。そういう姿勢が見ていて気持ちいいと思えるところなのかと感じた。