読書の日記

読書の備忘録です。いろんな本を読みます。ぼちぼちやるので見ていってください。

71.よるのふくらみ 窪美澄 72.地方消滅 増田寛也

71.よるのふくらみ 窪美澄

 

窪美澄作品二作目。感情の仄暗い部分をストレートに登場人物に語らせる。社会の疎ましさと孤独の切なさ辛さを三人の人物によって語る。

 

とってもストレートな表現で物語は進み人は分かり合えないのか、と思う。しかし、人は1人で生きていくことはできないため、大事な部分を隠しながら日常生活に、波風立てまいとして生きている。一種のムラ社会のような場で生活をしていた主人公三人の社会の狭さに辟易しながらも救いを求める先はいつだってその社会であることに気づかせてくれる。

 

自分の生きる社会でも同じようなことは、ある。人と生きていくことへの面倒だと思う反面、離れがたさや孤独への恐怖を認識できる。「いい塩梅」がみつからない中で自分にとっての「いい塩梅」を見つけられるといいなと思った。

 

 

72.地方消滅 増田寛也

 

2015年の新書大賞。新書って感想書くのむずい。地方のこれから、人口減少を食い止めようとする諸地域のお話。