読書の日記

読書の備忘録です。いろんな本を読みます。ぼちぼちやるので見ていってください。

68.カラフル 森絵都 69.22年目の告白 浜口倫太郎 70.武士道セブンティーン 誉田哲也

68.カラフル 森絵都

森絵都作品二作目。みかづきが面白くて読んでみた。どっかでみたことあるなと思ったから学習教材としても使われているのだと思う。

児童文学の要素は強めな設定だったりするが、考えようと思えばいくらでも考えられる全年齢対象の本だと思う。

p187l4の この世があまりにもカラフルだから、僕らはいつも迷ってる。

私はこの部分がこの本の大きな部分を占めると思う。一面のみで人の性格は判断できない。当たり前のことだけれど、これに尽きる。様々な色を保有しながらどれが本当の自分なのだろうと葛藤を過ごす思春期の主人公を通して私に自分の色はたくさんあっていいのだと思わせてくれる。また、周りの人も様々な色があって一概にこの性格と決めることは偏見をもたらす危険なものだと認識できた。自己肯定や今生きてる世の中は面白いよ楽しいよって伝えてくれる本。悩んでる人に読んでもらいたい。

 

69.22年目の告白 私が殺人犯です 浜口倫太郎

藤原竜也が好きだから読んだ。2012年の韓国映画のリメイクだとアマゾンプライムの宣伝広告で知った。

現代社会を風刺しつつ、どんどん読める展開になっていた。脚本を小説化したため、字数も少なく、本を読み慣れていない人におすすめ。

「人気」であることがもたらす危うさを前面に押し出している。話もまとまっていてよかった。

 

70.武士道セブンティーン 誉田哲也

もったいないことに読んでからすぐ記録に残さなかったので、しっかりと覚えていない。

競技としての剣道と武道としての剣道の話がとても印象に残っている。高度競技化してしまうと、もとの剣道の趣旨と外れてしまう。しかし、スポーツとして規範がしっかりしているため、黙認、容認されてしまう。自分たちも何のためにスポーツやってるのかとかなんのために今していることをしてるのかとかしっかりと目標があればぶれずにできると思う。こと剣道においてはこの小説を見る限り、武道としての剣道がかっこいいと思うけど。

香織の父のような自分の中でぶれないもの(武士道)はもっているつもりだけど、彼のように身を呈すほど譲れないものなのかはわからない。

とりあえずエイティーンは主人公らの高校剣道の集大成なので、早く読みたいですね。