読書の日記

読書の備忘録です。いろんな本を読みます。ぼちぼちやるので見ていってください。

22.フォルトゥナの瞳 23.悪意の手記

22.フォルトゥナの瞳 百田尚樹

描写が細かいとは聞いていたけど、背表紙の内容に入るまで100ページ近く使うのは驚いた。

ただそれを読み終えてからは速かった。偉そうだけれども、さすが有名なだけあるなという感じ。話自体も面白いし、出てくる医者やパティシエについてもいろいろ考えることがあった。交通事故で亡くなる、未発見の病気で亡くなる、世の中にはいろいろな死に方があってそれがいつ起こるかわからないことへの漠然とした不安が残った。ただ他への奉仕と自己の幸福はどこまでが許容される範囲なんだろう、と考えると、自分1人しか地球上に残らない位にならないと死と引き換えの他への奉仕は考えられないかなと思う、醜い?自分もいた。

 

23.悪意の手記 中村文則

こちらもこちらで、、、。

中村文則作品二作目だ。

二作続けて殺人系だった。苦しみに明け暮れた主人公が世の中に対し何を思っていくのか、

三島由紀夫の命売ります的な感じなのかなあ。

人を殺しても幸せになれるのか、食材は可能なのか。ただ法律で罰されれば償いになるとは思えない。もし、を考えたら復讐するくらいになると思う。k君の親と主人公、主人公が狙っていた20歳の男と、Jさんの親。彼らは同じ関係にあったにもかかわらず、なぜ主人公は失敗したのか。意識の中の無意識が自分の生を望んだ。題材は重いし、気分も重くなるし、ヘビーだった。